張リー・ポッチャリーと肌の秘宝~ホホバオイルの巻 第3幕~
店主「第一回、ホホバオイル発売記念テストを行う。」
娘「筆記ですか、実技ですか。」
店主「口頭です。」
娘「それは面接ということですか。」
店主「一問一答です。っていうか早押し。」
娘「越後製菓……!」
店主「第一問。ホホバオイルの主成分の、」
娘「(ピンポンッ)ワックスエステル。」
店主「最後まで言わせてくれないの。」
娘「早押しの意味。」
店主「百人一首だってさ? ねえ! 最初の言葉が一緒の歌って多いんだよ?」
娘「まあ、そうだねぇ。君がため、まで一緒の歌もあるね。『なげ』まで一緒で、次の音が『き』か『け』か分かって、やっと確定できるとかね。」
店主「あなたは、その『君がため』までしか聞いてないのに、確証もないのに答えちゃったの! お手付きの可能性もあるのに!」
娘「何事においても、賭けに出る性分でして。」
店主「小さい頃から言ってるでしょう、なんでもかんでもすぐ口にしないって。」
娘「そんな人生への教訓が今必要ですか?」
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
店主「ありがとう娘! ありがとう娘Ⅱ! 効率的な説教、十分すぎる肉付き、どうも、楽縁店主井浦です。」
娘「井浦ですけど……。」
店主「不摂生で不健康な不登校シスターズのみんな、自分から『賭け』に出ないと、正解は得られないと思ってない?」
娘「そういうわけでは……。」
娘②「なんでわたしまで……。」
店主「じゃあ質問です!」
娘「あれじゃねこれ……。」
娘②「これあれだ、ブル○ンち○みだ……。」
店主「あなたがたは、学校のテストでも、問題を最後まで読まずに解きますか?」
♪You know it ain’t no nine to five
We’re going sundown to sunrise
娘・娘②「ブ○ゾン・○えみのテーマだ……どっから流れてんだ……。」
店主「解かない………………………………読むの。」
娘「ばらまいた紙は自分で拾ってね。」
店主「永久凍土で正確なツッコミだ……。」
娘「あれ……この紙って問題用紙じゃん。」
店主「あ、そうだ。これもんだいようし。試験、はじめ!」
娘「うわ……。」
店主「私語は慎むように。」
後日。模範解答配布。